スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ラノベのら 2

 いい歳こいたオッサンが、今更ながらここ最近のラノベを適当に読む。
 そんな日常を、しばらく続けています。

 氷菓/米澤穂信

 を読んだ、ちょっとラノベというには志向が違うのだけども。
 さて、前回書いた通り、俺が読むラノベを選別する条件は主に二つ。

 一つ、それなりに巻数が出ていて、その上でそれなりに有名なもの
 二つ、アニメ化、ドラマCD化していないこと。コミカライズはギリギリ可

 なのだが。
 この氷菓という作品、俺が読んでいる途中に京アニ制作でのアニメ化が決定してしまった。
 何てことだ、二回目にしてこれでは面目が立たない…
 しかし、新作の青田買いという点では成功しているので、気にしないことにする。

 舞台は極普通の進学校、無気力で灰色な主人公が、姉の奇妙な勧めで古典部に入部する。
 そこに集まる癖のある生徒達、そして、一つの事件が彼らを巻き込むことになる。

 大体そんな内容。
 分類としてはミステリらしいのだが、俺はミステリが苦手なので細かい定義は分からないし。
 ライトノベル、というよりはジュブナイル、若年層向けの文学小説といった感じだった。
 そもそも挿絵は存在しないし、キャラクタイラストなどの口絵などもない。
 派手な事件も、非日常的な物語も展開しないし。
 キャラクタも癖はあるものの、所謂キャラクタを立たせるもの、というよりは物語を円滑に機能させるためのキャラ付け、という気がした。あくまで舞台装置として動いているような。
 そんなワケで、ラノベ、の定義からは外れるかもしれない。

 個人的には、特に面白いわけでもなく、つまらないわけでもなく。
 何か新しい発見があるわけでもなく、キャラクタに魅力があるわけでもなく。
 文章に惹かれるものがあるわけでもなく、物語のギミックに感心するわけでもなく。
 そんな話でした。
 つまり、普通…というとありきたりだが、良い意味でも悪い意味でも感じるものが特になかった。

 この氷菓、という作品は古典部シリーズ、とされ続刊もされている。
 主な内容は、周囲で起こるちょっとした事件を、主人公である折木少年や古典部の面々が解決していく…というカタチになるのだろう、少なくともこの第一巻にあたる話ではそうだった。
 その事件は何か特別な力、や超常的なものが加わっているものではない。
 あくまでも現実的で、それを珍妙な発想で解決していく、というものだ。
 児童文学にあるような探偵物、を現代的に、そしてちょっと高年齢向けにした感じだろう。
 すなわち、この評価という作品は、ライトノベルの流れをくむ作品ではなく。
 児童文学の流れに沿った作品とも言える、話やキャラクタの作り方も。

 この作品の面白さ、というと。
 ミステリよろしく、様々な事件を、古典部の面々が解決していく過程。
 それに加えて、無気力で灰色な主人公、理屈屋で皮肉屋な同級生、ちょっとでも気になることがあるとハッキリさせないと気が済まないヒロイン(?)といった面々の言動だろう。
 ライトノベルのキャラクタ程非現実的ではないが、個性的な面々が事件を解決していく。
 やや古風な言い方をすると、ヤングアダルト向けの娯楽小説。
 明らかにラノベ、とは異質なものではあるが、とりあえずラノベの中に入る。
 そんな感じを受ける。

 俺が何故この作品に特別な魅力を感じ得なかったのかというと。
 事件のギミックにそれほど特殊性を覚えなかったこと、作中のほとんどが事件の真相の仮説や、真相に至る過程の説明だったこと。そもそも、俺はミステリは苦手なのだ…
 それから、キャラクタが合わなかったからだろう。
 斜に構えて無気力て、でもヤル時はヤルというタイプの主人公は大変難しいのだ。
 この作品の主人公である折木少年は、その上妙に洞察力に優れ、自分の性質をさも悟ったように語る虚無主義者のように感じる。15歳という年齢だが、流石に主人公として気持ち悪さがある。
 何故このような性格に至ったのか、という説明がされていないのもアレである。
 それから、彼の悪友でもある福部少年も、年齢の割に大変気持ちの悪い言い回しをする。ラノベのキャラクタのような、妙にへりくだった、皮肉と自虐を含んだタイプの、アレである。
 こういったキャラクタは、いかにもラノベ、ならまだいいかもしれないが。
 作中で展開する事件が現実の範囲内に収まる作品なので、とても浮いているのだ。
 そこに、チグハグさを感じた。
 メインキャラクタは他に女の子が二人いるが、コチラの二名はむしろキャラクタが作品に合わせてトーンが低く設定されているのか、大変作品の雰囲気にあっていた、これは問題ない。
 つまり。
 ミステリなのに、そもそも俺ミステリがあんま好きじゃない。
 キャラクタが好きになれない。
 の二点により、この氷菓という作品が、あまり肌に合わなかった、ということだ。

 とは言え。
 ミステリとしてはギミックが単純だし、学園もので内容も分かりやすい。
 キャラクタもラノベ慣れしているなら大丈夫だし、むしろ若年層には受けるだろう。
 なので、好きな人は好きなんじゃないだろうか。
 正しい意味でジュブナイル、な印象は受けたので、実際人気もあるのだろう。
 アニメ化も決定したし。
 アニメ版はとりあえず見てみようかな。
 しかし、アニメ版のメインビジュアルを見てみたけど、「誰だテメェ!?」状態。
 なんだあれ。

ラノベのら

 ちょっと前に書いたように、最近ラノベがマイブーム。
 特にジャンルや作者を固定してるわけでもなく、選別はかなり適当です。
 それは新作コーナーに並ぶものであったり、古本屋で何気なく手に取ったものであったりする。
 購入の動機は友人に勧められたものであったり、タイトルが面白そうorつまらなそうと感じたものであったり、どこかでタイトルを見た気がするものだったりする。
 つまり、適当。
 もうすでにライトなノベルなんて読んでいる場合じゃない歳ではあるけれど、かつてライトな時代を過ごした身として、最近の作品を改めてボチボチと読んでいこうと思いまス。
 さて、今回読んだ作品は。

 さくら荘のペットな彼女/鴨志田一

 購入するラノベを選別する上で、守っているルールが二つ。
 一つは、それなりに巻数が出ていること。
 一つは、アニメ化orドラマCD化していないこと。
 それを厳守した中で、友人に勧められた作品の一つがこれだった。とりあえず読む。

 タイトルから分かるように、所謂アパートものである。
 有名なものだとめぞん一刻なんかがそう、共同体という固定された舞台の中で、主人公を含む個性豊かなキャラクターが織り成す群像劇が魅力的である。
 多くはヒロインと同じ空の下暮らす、という状況を作りやすい上に、何せ日常生活に対してダイレクトにキャラクタを絡ませることが出来る、というシチュは美味しい。
 ホームコメディとあわせて、手広く話を展開出来る舞台設定である。
 この手の作品では人類ネコ科というか、みず谷なおき作品が個人的には好き。
 …まぁ、ラノベではないが。

 生徒の中でもはぐれ者ばかりが集う学生寮、それがさくら荘。
 主人公である空太少年は、大した特徴があるわけでもない一般生徒だが、猫を拾っては世話していたため、通常の学生寮を追い出されこの辺境の地へ追いやられてしまう。
 日々変人達との奇妙な生活を送る空太だが、そこに新しく美少女が編入してきて…
 という感じで話は始まる。
 で、その新しくやってきた美少女ヒロインも、他の変人達に負けず劣らず変人で、一般知識や世間的な常識というものが欠落しているという、まさに動物的な人間。
 そして空太がそのヒロインの世話係として奮闘する。
 …というところから、タイトルに繋がるワケである。
 ヒロインであるましろには常識が通用しないため、清く正しい一般人である空太との間にある認識の差によって引き起こされるシチュエーションが、本作の柱でもある。
 そこには異常性による笑いがあり、意思や感性の差異による物語がある。
 その辺はさくら荘に住まう他の変人達にも当てはまり、それぞれがあらゆる面で抱える異常性の中にも、理由や葛藤や痛みが確かに存在している。
 だからこそ、空太少年の痛々しいまでの普通、が際立つのでもあり。
 安易になりがちなキャラクタの天才設定なども、キャラクタを際立たせる手段ではなく、物語を加速させるための装置に留まっているというのも良い。
 キャラクタも嫌味がない程度に個性的で、それぞれの方向性がしっかりしているし。
 変人達の言動にしろ描写にも、青臭さを含んだ上で納得できるだけの説得力があるし、むしろその尖った言動が学生寮という舞台の中で、とても上手く機能していると思う。
 アパートものとして、そして学園青春ラブコメとしても。
 かなりいい出来なんじゃないでしょうか。

 文章は読みやすく、必要な描写は整っているのでラノベとしては無問題。
 内容も凄くバランスが良かった。
 アパートものとして、同居人達とのドタバタギャグ、奇妙な日常もしっかりしてるし。
 ラブコメ部分も、変わったヒロインと意思を疎通していく過程や、自分自身の無力さ未熟さを踏まえた上での、空太少年の心の動きも丁寧に描写されてましたし。
 …ただ、ちょっと一目惚れ的な部分があるのは頂けなかったな。
 保護欲や、それこそペットと飼い主的な関係から、その感情が変わっていく。
 そういうのを、続刊に期待したかったんだけど。
 そういうのでもないらしい、あくまで、ペットな彼女、とはシチュエーションのことだけを指すみたいだ。それが残念といえば残念か。
 あと、何よりも残念なのは、口絵というかイラスト担当。
 もう典型的なキャラクタしか描けない人、なのか、表紙にしろ挿絵にしろやぼったい立ち絵とバストアップがあるだけで、魅力のクソもなくて頭を抱える。
 アパートもの、って群像劇でもあるんだから。
 日常の中で様々な個性をもったキャラクタが生活している、というのを一枚の絵に収められる構図が出来る人じゃないと起用しちゃ駄目だと思うんだが。
 画力、ではなく、この場合レイアウト能力が重要。
 そういう意味では、このイラスト担当は全く作品に貢献していないと言える。
 よく、ラノベのあとがきでは、「イラストを担当してくださった◯◯さん、美麗で作品のイメージにピッタリなキャラと口絵をありがとうございます」なんて書かれてるが。
 作家も辛い時はあるだろうな、と思う。
 自分でイラスト担当を指定出来るかどうかは分からないけど、イラスト担当が例え気に入らなくても、そうハッキリと口に出来ないだろうしさ。
 正直、この作品に関してはイラストが足を引っ張ってる。
 少なくとも一巻の時点では。

 個人的には気に入ったんで、続刊も購入し、今は積んであります。
 ある程度積んでるのが片付いたら、二巻を読もうかな。
 現状では六巻まで発売中、原作以外でのメディア展開がされていない作品ではあるけれど、このままいったら何かしらの展開はありえそうな気はする。
 流石にアニメ化は無理だろうけども。
 でも、お色気シーンなんかも豊富なので、企画は通りやすいかな?
 …とは言え、あまりアニメで見ても面白くなるかと言うと、そうでもない作品な気はする。似たようなものだと、とらドラ!なんかと同じようなタイプというか…
 いや、とらドラ!のアニメ好きだけど。
 大好きだけど。

 さて、これからも1冊2冊くらい読んだら、適当に書き記していこうかと。
 ラノベ中毒ではないので、ペース遅い上にデータベースにはならないと思いますが。
 何かオススメの面白いラノベ、それからびっくりするほどつまらないラノベなどがあったら、こそっと耳打ちしてくれるとありがたいです。特に最近で続刊中のもの。
 とりあえず、手に取ったものは最低でも一巻は必ず読むので。
プロフィール

波多緒理樹

Author:波多緒理樹
アニメ見たりゲームやったり
同人描いたり酒飲んだりする
どこにでもいるような人間

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。