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コクリコ坂から

 コクリコ坂から
 監督/宮崎吾朗

 見てきた。
 スタジオジブリの新作、監督はゲド戦記の吾朗ちゃん。
 ついでに、原作は30年近く前の少女漫画…なんとも奇妙な組み合わせではあるのだが、個人的にゲドは結構好きだったので、割と期待はしていた。
 あ、原作の方は未読です。

 舞台は1963年、横浜。
 海の見える丘にある下宿屋/コクリコ荘を支える少女・海、彼女は毎朝、海に向かって信号旗をあげる。
 高度経済成長期時の日本、古きを捨て新しきを尊ぶ風潮の中、海の通う高校では一つの紛争が起きていた。そんな事件の中、彼女は風間俊という少年と出会い、物語が始まっていく。

 という話。
 原作とは随分設定や背景が違うみたいだが、舞台を昭和中期にしたのは正解だと思う。
 何しろ、この作品はとにかく古いのだ。
 ストーリーにしろ、設定にしろ、題材にしろ、キャラクタの言動にしろ、凄い古い。
 なので、同じような内容を現代、もしくは近代に合わせても違和感しか無かっただろう。
 しかし、時代背景を考えると、この古さが逆に心地いいというか。
 まるで、モノクロ青春映画を見ているような気持ちにさせてくれる。
 そして、それがたまらなく良い、のだ。

 ということで、個人的にはスゲェ満足しました、面白いです。
 もうね、日活青春映画みたいなノリなんですよ、コレ。
 主人公の少女がいて、体制に反発する少年がいて、お互い惹かれあうんだけど、そこには障害があって…でも、色々あって、乗り切っていくという王道の流れ。
 大して大きな山場もないです。
 目を見張るアクションも、ハラハラするような展開も無いんですけど。
 ある意味テンプレートな内容を、今の御時世で素直に映像化した、のが良いのかも。
 特に、学生運動のノリで、体制に対して抗弁を振るう学生達のシーンは、古臭くて理屈臭くて見てらんないんだけど、その時代と若さを羨ましいとさえ思う。
 生徒達が、学校のため、自分達のために行動できる、って今は無いよねぇ。
 嘘臭くなっちゃうしね。
 でも、この時代にはこういうことが出来たんだと思う。
 俺は生まれてすらいない時代の話だけれども。

 コンテは吾朗ちゃんが切ったらしいけど、ゲドん時よりもずっと良くなってる。
 カットの切り替わりも自然だし、レイアウトも場全体を埋めるように意識してると思う。
 …何かちょっと一部窮屈な印象を受けるシーンもあったけどね。
 演出も古めかしいんだけど、それは逆に本作に合ってるし。
 台詞での掛け合いが多いのも、個人的には有り。
 何というか、監督本人も父親である宮崎駿よりも押井守の方が好きだって言ってたように、所々押井っぽい雰囲気はあるよね。ビューティフルドリーマーあたり参考にしてそう。
 でも、別段クドイわけでもなくて。
 物凄く内容がすんなり入ってくる、素直な映画だったと思う。

 しかし、いわゆる大衆娯楽、には成りきれてないのも事実。
 とにかく派手さ、や分かりやすいエンターテイメント性が全く無い。
 ついでに、純粋な子供向けでもない。
 ので、近年のジブリ同様、家族連れで見に行くような作品でもないし、若いカップルで見に行くようなものでもない。子供は退屈し、若者はこの古臭さにウンザリするだろう。
 しかし、ある一定層よりも上の方々には、かなり受け入れられるんじゃないだろうか。
 上述したように、切り口が完全に一昔前の青春映画なので。
 時代背景と合わせたロマンスもの、を見つもりで行けば、満足できるんじゃないかな。
 決して大作ではないし、傑作とも言えないのだけど。
 じんわりと楽しむことが出来た良作でした。
 宮崎吾朗監督には、次回作も素直に期待したいと思う。俺はね。

 ヒロインである海がヤケに可愛かった、髪下ろしてると凄い美少女。
 でも、下宿してる眼鏡の女性の方がエロくて良かった…
 何というか上映時間も短いし、これは普通にソフト買ってもいいかな、と思う。
 ここ数年のジブリ作品では一番好きだわ。
 …だけど、見に行くのであれば過度の期待はしない方が吉。
 人を選ぶ上、世間的には全く受けそうにはない、というのも素直な感想である。

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波多緒理樹

Author:波多緒理樹
アニメ見たりゲームやったり
同人描いたり酒飲んだりする
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