Dの閃光

 さて。
 年明け早々に存在が明かされた、グループSNEの新作が発表されたね。

 その名もDreadnought<ドレッドノート>

 現在アンジュ・ヴィエルジュを展開中の角川との共同企画。
 <神をも恐れぬ者(ドレッドノート)>と冠されたこのタイトル、その名の通り超弩級の本格対戦TCGとのことだが、現在混沌としてるTCG業界に一石を投じることが出来るか。

 大きな特徴。
 ・個人のターンが存在しない、独特な【クロスカウンターシステム】
 ・年四回のブースター発売後に開催される、大規模な公式の賞金制大会
 ・美麗イラストで紡がれる魅力的な世界

 …とのこと。
 細かい詳細はまだ不明だけど、久々の完全オリジナル新作TCGである。
 開発は実績もあるグループSNE、そりゃ期待もするってもんだ。

 今回はちょっと長くなったので分け。
 ただダラダラと書いてただけだけども。



 ゲームシステムの話。
 先日の発表会後、関係者の間で体験会があったらしく、大体の全貌は確認出来る。
 そして、個人のターンが無い、とするクロスカウンターシステムだが…正確には、ターン自体は存在して、ターン開始のその都度先攻/後攻を決めていくといった感じみたいね。

 ターン開始時にスピードフェイズという、先攻後攻を決めるフェイズがあり。
 お互いのデッキトップをチェックし、そのカードに記されたスピードが早い方が先攻を得る。同値であれば、そのカードは破棄して再びチェックをし直す、とのこと。
 で、この時チェックしたカードはスピードエリアに置かれて、ターン終了時までは手札にあるかのように使えるとか。ただし、ターン終了時には破棄されてしまうみたいね。

 その後のドローは先攻一枚、後攻二枚。
 そして、続いて手札から一枚をバーストエリア(コスト)に置く。
 この点は、バディファイトのチャージみたいなものなのかな。

 キャストフェイズという、場にユニットを配置するだけのフェイズがある。
 先攻後攻の順に、場に二体まで、ユニットのサイズの合計値が3までの条件を満たすように、場に配置することが出来る。これはまんまバディファイトなので分かりやすいね。

 で、ここまでは戦闘の準備みたいなもので、メインになるアクションフェイズ。
 先攻の行動を解決→後攻の行動を解決→を繰り返すカタチになる。
 相手ターン中でもほとんどの行動が可能で、メインフェイズ中優先権が移動していくゲームシステムだったディメンションゼロみたいな感じだろうか。

 戦闘は割りと特殊で、最近では珍しくユニットのダメージは非蓄積型。
 攻撃力50のユニットの攻撃をHP100のユニットで受けた後、続いてまた50で攻撃しても破壊することが出来ないということ。これはまた頭を悩ませる感じだ。
 しかし、攻撃側のユニットが防御側の攻撃をダメージとして受けることは無く。
 防御側が攻撃を自分の場のユニットで受けるか、自分(キャスター)で受けるかを選択出来るシステムなので、両者ともにどう攻めるか受けるかが重要になりそ。

 アクションフェイズを両者望む回数だけ行った後?エンドフェイズの処理。
 手札上限は7枚なので、それを越えるカードを所持していたら破棄。
 …でも、このゲームシステムで手札7枚を越えることはまず無さそう。

 主な流れはこんな感じらしい、各所の記事ではまだ文章でのみの紹介だが、バディファイトとディメンションゼロを足して二で割った印象。
 ルールはまだ細かいところは調整中みたいだけどね。
 で、他にもキャスターという、プレイヤーの分身みたいな存在がいて。
 このキャスターを表したキャスターカードってのを、ゲーム開始時に場に二枚展開する。で、デッキにはこのキャスターが持つ色のカードしか入れることが出来ない。
 なんで、最大二色デッキまでしか組めないってことだね。
 で、キャスターにはそれぞれHPが設定されていて、TCGにおけるライフってのが、プレイヤが選択したキャスターによって異なるということになる。
 恐らくはキャスター毎に特殊能力もあるだろうし…
 能力は無いが、HPだけバカ高いキャスターみたいなのもいるんだろう。
 こういうリーダーカード的なカードがあるゲームは近年多いが、それを二枚まで選択出来、ライフまで変わってしまうのは珍しいかも。
 デッキの幅が増えるなぁ。

 賞金制、の文字は気になる。
 現在国内で展開しているTCGで、賞金が出るのはMTGだけだったかしらね。
 しかし、TCGプレイヤなら、やはりディメンションゼロの名を思い出すだろう。
 D0はTCG黎明期に展開された本格派TCG、賞金のある公式大会なども相成って、当時はガッチガチのプレイヤが強さを競い合ってたんだそうだ。 
 で、それなりに盛り上がってたんだけど、賞金制は早々に取りやめになってたハズ。
 その経緯はよく分からんが、賞金目当ての勝ち狙いのプレイヤが増えすぎて、新規層やカジュアル勢が入りにくくなった、とかそんな理由なのかな。
 とは言えD0自体は長く愛されたようで、ブースターも五年間は発売を続け、その後もひっそりとPRカードが作られ続けたという長寿TCG
 ゲーム自体は面白かったしな、D0
 純国内製TCGとしてはトップクラスの難しさを誇るんで、敷居は高いけど。

 賞金は個人的にはNOってところ。
 上述したように、賞金目当てのプレイヤが参入してきそうで嫌や。
 それで環境がガッチガチになって、カジュアルライト勢が入りにくくなるのはゲームの衰退を招く。基本的に多くのゲームを支えるのはライト層ですよ。
 それに、TCG好きなら賞金が出ようが出まいがプレイするし。
 TCGはあくまでホビーであり遊びなので、遊びに金を絡ませたくないねん。

 ここまでで思うこと。
 ゲーム自体は面白そう、でも賞金制の文字がどういう風に働くかは不安、な感じ。
 現在賞金制やってるMTGはもう規模が違い過ぎて参考にならんし、D0は確かに賞金制度自体は失敗してるものの、今とは状況が違うってのもある。
 メインターゲットが20代男性らしく、ティーンガン無視で大人の遊戯ってところを目指しているのかな。でも、金が欲しいワケじゃないしな…
 大人なら尚更、金が欲しいなら働くわ、って感じ。

 他、商品情報。
 第一弾ブースター、スターター二種、5月28日同時発売。
 スターターは、赤、青の二種で、各種1620円(税込)
 ブースターは1パック7枚入り、345円(税込)

 …うん?
 うん。
 スターターもブースターもクッソ高ぇ!
 何この強気な価格設定、お値段もドレッドノート級じゃん。
 スターターはキャスターカード含む52枚収録で、他には何かゲームに役立つコンポーネントとかも全く入ってなくてこの価格ですよ。
 馬鹿じゃないの。
 これなら、普通だと大体1200円くらいかなぁ。
 パックも7枚入りでこの価格、高い高い言われてるウィクロスを更に越える勢い。
 で、この高い価格設定って、モンスターコレクションと同じなんだよね。
 モンコレもグループSNE作品だけど、単純に同じ設定にしたんだろう。
 そこで気になるのは紙質、モンコレは国内TCGとしては古いゲームで、今のゲームと比較すると紙質が低くてペラッペラなのね。もう厚紙レベル。
 ドレッドノートも、モンコレと同じ紙質だったら…嫌だなぁ…

 モンコレも死んだり生き返ったりを繰り返すゾンビみたいなTCGだけど。
 それでも長く続いてるのは、それだけ肝の座ったユーザがいるからこそで、この価格帯でもやってけたのはそういう理由があるからでもある。
 しかし、新規からと考えるとそうはいかないだろうな。
 実際、モンコレも新規層獲得にアレコレ手を売ってたけど尽く失敗。
 今現在、TCGが溢れている状況で、新規層がモンコレに手を出す理由ってのがほとんど無いんだもんね。よっぽどゲームが気に入った、とかならまだしも。
 新しく始めるTCG、として選択する基準になるのは。
 ゲームが面白い、自分に合うこと、これがまず絶対条件で。
 あとはプレイ出来る環境、対戦相手がいるかとか、近くのショップで取り扱ってるかとか、大会が開催されているかとか、そういうの。
 他にはメーカの信頼度とかもあると思うんだけど。
 その選択基準の内に、やっぱり価格帯ってのはあると思うのよね。
 パックの価格と、それから封入されているレアリティの割合。
 勿論、スゲェ面白いゲームなら、ある程度高くたってパックは買うけど、他にもゲームの選択肢がある現状で、自分がさけるリソース(お金)にも限界があるなら…
 手を出すのに躊躇うボーダーラインってのはあるよね。
 個人的に言うなら、このドレッドノートはそのボーダーラインをぶっちぎってる印象。
 いや、もう、これは売る気無いレベル。
 他にもあるハイエイジ向けTCGだって、もう少し手心はある。
 アホみたいに高い新生フォースオブウィルも、1パック税込400円くらいだが、これはカード10枚入りなので1枚の単価はドレッドノートの方がやはり高い。
 …正直、完全新規TCGに払える金額ではない気はする。
 よっぽど面白いなら話は別だが…それでもなぁ。

 今年は他にセガが春先にオリジナルTCGを発表する、ということになってるけど。
 今セガかなり慌ただしいし、どうなってるのかは不安。企画が立ち消えになってなければいいが。
 で。
 このタイミングでセガがその新作TCGを発表したとする。
 内容も勿論面白そうだとして、メーカのサポートも三国志大戦TCG見る限り結構良いし、企業の体力もある、セガブランドの資産という強みもある。
 そんでもって実際の商品も、手を出しやすい価格だったら。
 同じ新規TCGとして、ドレッドノートの方を選ぶ理由が殆ど無い。
 賞金目当てにやるかどうか、くらい。
 で、俺は賞金には全く興味が無いので。
 結果的にドレッドノートには手を出すことはない、となる。
 …勿論、まだセガの新作の情報が出てないので、これはこれで何とも言えないんだけども。

 他にも、ドレッドノートには不安要素がある。
 それは、公認大会の上位入賞者には、実用的な特別PRカードを配布する、ということだ。
 PRカードは環境を動かすために毎月更新され、大会を盛り上げる…らしいが。
 もうね。
 上位にしか手に入らない実用的なPRカードを配布したゲームで、まともに環境が回った試しがないので、この言葉だけでもドレッドノートを避ける理由になる。
 上位賞なんてね、その時配布してるPRカードのホロ版とか。
 人気カードのイラスト違いとかでいいんですよ。
 強い上位PRカードとか、カード狙いのガチ勢や、転売目的の変なヤツが大会に集まるし、健全な環境になるとは到底思えん。前例はいくらでもあるだろうに。
 せめて、強いカードでも、次ブースターからの先行配布とかさ。
 そういうのならまだいいんだけどな。
 多分違うんだろうな。

 現在公開されている情報で思うことはこんな感じ。
 とにかく、惜しい、惜しいの一言。
 ゲームシステムは聞くだけなら面白そう、適度な運要素が本当に適度そうなのが良い、その上で本格的な対戦が楽しめるってのはちょうどいいゲームだ。
 だけに、他の要素が足を引っ張ってる感じ。
 賞金制は燃える人は燃えるだろうけど、個人的にはパス。
 超弩級の価格設定もやはりノー、TCGの敷居なんて低ければ低いほど良いんだよ。
 他色々。
 凄い楽しみで期待できる部分がある。
 けど、それ以上に不安要素と懸念があるって感じ。
 勿論、実際にゲームをやってみないとどうだか分からんけどね。

 ゲームが実際凄く面白くて。
 パックも高いけど、レアリティの封入率が凄い良くて、大体4パックに一枚くらいの割合でSRが入ってるとか(勿論その際レア枠は潰さない)。
 それくらいなら手を出してもいいかな、って感じ。
 聞くところによると、ブシが販売になってからのモンコレは、割りと封入率が良いみたいだけど…それなら、あとの問題は紙質かな…
 ハイエイジ向けを謳うなら、質とかそういうのにも拘って欲しいしね。
 とにかく、久しぶりの完全新作TCGだし、期待したい。
 5月の販売に先駆け、4月からは各地で体験会も開催。
 これにはいち早く参加したいところだね。

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Author:波多緒理樹
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