あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

 劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
 監督/長井龍雪

 見てきた、初日に。
 2011年にTVシリーズとして放映された、同タイトルの劇場版である。
 が、TV版全部見てません。
 1話と終盤のいくつかを見たくらい、なので詳しい内容とオチもまだ知らない。
 ある程度の作品の方向性が分かる程度で、作品自体には大して思い入れも何もないのだが、折角なので見てきた。TVアニメの劇場版が多い中、予備知識無しで見るのもどうかと思うが…
 完全新作や続編だったら、もう意味が分からないだろうな。

 で。
 本編はTV版終了後の、メインキャラである超平和バスターズの面々を描きながら、TV版の要所要所をそれぞれが回想していくという形の、新作+総集編といった内容。
 これは有難い、初見でもストーリーを無理なく追えるというのは気が楽である。
 何が起きて、何があって、どうなって、今に至るのか。
 そういった、TV版のダイジェスト的な要素もあり、細かい描写はともかく、この劇場版でTVシリーズのおおまかな流れも知ることが出来ると思う。
 少なくとも、TV版を全て見ていない自分でも、概要は理解できた。
 その上での、TV版終了後の彼らの姿を丁寧に描いている。
 大きな事件も大それた展開も何もないので、やや地味に感じるところはあるとは思うのだが、総集編として、ちょっとしたおまけの映像としては十分に良く作られていると思う。
 純粋に、良い話だなー、としみじみした気分になれる。
 TVシリーズの鬱々した部分と、新作部分での妙な爽やかさの配分が良いんだろうな。

 いや、ほんと、泣いた泣いた。
 …自分じゃなくて、劇中のキャラクター達が。
 回想が多いせいもあるのだけど、5分間に一回くらいの割合でボロ泣きシーンがバンバン流されるので、やや感動の押し付けがましさが目立ったのは残念かしらね。
 TV版をじっくり見ていけば、一つづつのシーンに感情移入してしまうかもしれないが。
 劇場版はとにかく涙、涙ナミダの連続攻撃なので、途中で笑いそうになってしまった。
 涙というより、目からところてんのような老廃物が滝のように流れる描写なので、良いシーン達のはずなんだけど、これはもうギャグでやっているのだろうか?な過剰演出である。
 もしくは、あまり生々しくならないような配慮なのかもね。
 他。
 見て思ったのだが、どうせなら作中の主人公達の年齢はもっと上の方が良かったかなと。
 …でも、そうすると更に生々しくなるばかりか、主な視聴者層に共感を得るどころではなくなりそうか。正直なところ、成人以上の方がもっと話が面白くなりそうと感じたのだが。
 その辺は、あくまで少年少女達の群像劇に拘ったのかしらね。

 そんなわけで、ほぼ初見でも結構面白かった。
 ただ、映画というよりは、TVスペシャルとかOVAのような感じで、特別感というか映画らしさは無い。あくまでも、総集編というのが前提なのだろう。
 既存ファンに向けたものとしては、名シーンのハイライト、それからTV版以降の彼らが描かれるだけでも満足なのではないだろうか。
 特にTVと比べて破綻や変更された部分があるわけでもなさそうなので、ファンであるなら十分楽しめる…とは思う、総集編なので見どころは特に無いだろうけども。
 初見としては、TVシリーズの内容を追いつつ、一つの話として普通に見ることが出来る。
 …ただし、大まかなストーリーラインだけで細かいところはかなり削られているらしく、あの花らしいもっと生々しい描写は随分薄くなっている…らしい。
 一緒に見た友人がそう言っていた。
 やはりちゃんと楽しむのなら、TV版で、ということだろう。
 そういう意味では、劇場で見るにはある程度予備知識なり、総集編であるという前提の心構えが必要になる。単品で十分に楽しめるかとなると、やはり否ということか。
 ある程度興味があるならどうぞ、といったところ。
 自分はそこそこ楽しめたので満足していますが。

 これから先も、TVアニメの劇場版、が続きますね。
 あと、上映前トレーラーでやってたヨヨとネネというのが気になる。

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