スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

パシフィック・リム

 パシフィック・リム
 監督/ギレルモ・デル・トロ

 見てきた。
 作品の概要が公開されてから、ずっと見たいと思っていた一品。
 監督は日本の特撮やアニメへの造詣が深いギレルモ・デル・トロ、正直パンズラビリンスとかのイメージが強かったので、そういう趣味があったのは初耳である。意外という程でもないが。
 そんなワケで、本作もそんな監督の趣味と愛が溢れたものになっている。

 近未来、太平洋の奥深くにある裂け目から巨大生物が現れ、数々の都市を破壊していった。それらはカイジュウと呼称され、倒しても、次から現れては世界中を破壊していった。
 そして、人類はカイジュウに対抗する兵器として、巨大人型ロボット「イェーガー」を製造し、戦いを挑む。人類は、カイジュウの脅威に打ち勝つことが出来るのか…!

 というようなお話。
 物語の始まりからして、この強引さがたまらない。
 全盛期の東宝特撮のような、あくまで怪獣特撮を撮るためだけの舞台設定、そこに細かい理由や設定は要らない。何故ならそれが主題ではないからだ。
 作りたいもの、客の見たいもの、それが明確になっている。
 怪獣、巨大ロボット、今では古臭く思えるような単語とビジュアルではあるが、それを現代の技術と作り手の感性で、これでもかというくらい拘って作ったものが、本作である。

 それはもう大変満足な出来でした、スゲェ面白かった。
 ハッキリ言ってストーリーはあって無いようなものです、意外性のある展開は無く、むしろどこかで見たような展開の連続。しかし、上述したように、そんなことはどうでもいい。
 それらは全て、過去より築き上げられた王道であり、怪獣特撮映画の本質でもある。
 つまるところ、「こういうのでいいんだよ!」な展開が盛り沢山。
 奇をてらうことなく、斬新さを狙うこと無く、至極真っ当な怪獣特撮映画になっている。
 かと言って古臭いわけでも、陳腐なわけでもない。
 そこはやはり、最早時代遅れになってしまった怪獣映画を、現在の技術で手を抜くこと無く表現した映像美でもあるし、監督の拘りとセンスでもあると思う。
 劇中に登場するモンスターを怪獣=KAIJUと呼称するように、過去日本で多く作られた怪獣特撮やアニメ作品などに対する、監督の敬意にも似たものが画面から感じられる。
 各所に、オマージュとも思われるような描写も多く、それを探すのも面白い。
 そういった、古き良きもの、を思い起こさせるような、新時代の怪獣映画。
 その新しさと古臭さが実に良く噛み合っている、ストレートなエンタメ作品である。

 残念なところ。
 設定上仕方がないのだが、イェーガーと怪獣のバトルが海面や沿岸部にほぼ限られていること、それから昼間、見通しの良い場所での対戦シーンが全く無いところ。
 特に後者は厳しい、折角の無骨で格好いいイェーガーと、異形の怪物である怪獣達を、純粋に見て楽しむことが出来ないからだ。もっと、明るい場所で見栄を切って欲しかったな。
 ビルの街で暴れまわるのは鉄人28号よろしく、かなりアツイシーンではあるのだが、まっ更な平地での単純なロボットプロレスも、オマージュとして欲しかったところ。
 ロボットもいいけど、純粋な兵器の活躍も見たかった、とか、色々と。
 …勿論、出来が良かった分、あれもこれもと要求が出てしまうのも、性だよな、と。
 あとは、もっと他の国のイェーガーが見たかったとか、イェーガーによって活躍のシーンに差があり過ぎなんじゃないのとか。何だかんだで細かい突っ込みどころも多いよね、とか。
 と、ちょっと思うところはあるのだけども。
 そんな細けぇことはどうでもいいんだよ!

 そんな感じで非常に良い映画です、是非オススメしたい。
 …が。
 結局のところ、古臭い怪獣特撮映画を現代的に、な映画であるので、根本的に怪獣とロボットがガチンコバトルする、のが駄目な人にはダメダメです。見てはいけません。
 特に女性には合わないでしょう、間違ってもカップルで見に行かないように。
 しかし、男の子のハートはガッチリキャッチ、それも東宝映画黄金期を体験した妙齢の方には色々とクる映画だと思います。あとは、お子様にも割りとオススメ。
 最近のハリウッドにしては珍しく、ラブシーン…キスシーンすらないからね、安心。
 ただし、上映時間が2時間以上あるので、それに耐えられるかは別問題だけれども。
 自分は、上映時間が凄く短く感じられたくらいには見入ってしまったので、やはりピンポイントでハマってしまう人には、たまらない映画と言えましょう。
 狙っている客層、が分かりやすいので、ピンときたら見に行くがよろし。
 正直もう一回見たい。
 3Dで見たんだけど、今度はIMAXで。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

波多緒理樹

Author:波多緒理樹
アニメ見たりゲームやったり
同人描いたり酒飲んだりする
どこにでもいるような人間

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。