スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

るろうに剣心

 るろうに剣心
 監督/大友啓史

 見てきた、先行上映で。
 和月伸宏原作漫画の実写映画化である、ジャンプ黄金期の終盤を支えた作品であり、今も尚ファンは多い。それが何をどうしたか、この時代に実写映画化ときたもんだ。
 原作ファンの前評判を見る限り、決して良い印象を持っていないことが多く。
 ビジュアル面の違和感や、とにもかくにも剣心の操る剣術/飛天御剣流は、原作やアニメ版でも高速戦闘が売りなため、実写でやるとどうしてもアクション面で違和感があるという声がある。
 確かに、如何にもなハッタリが気持ちいい、剣術アクションも本作の魅力だ。
 漫画的なビジュアル含めて、実写に耐えられないかもしれない不安はある。それに邦画だし。
 が、PVを見る限りそれほど違和感が無かったこと。
 それから、何よりも俺自身がファンと言えるほどるろうに剣心に思い入れがないこと。
 そんなこともあって、何となく見てきました。
 いや、でもちゃんと好きですよ、るろ剣。
 武装錬金の方が好きだけどさ。

 幕末に人斬り抜刀斎と恐れられた伝説の人斬りがいた、しかし時代は移り変わり明治になり、刀の時代の幕切れと共に、その名前も歴史から消えかけていた。
 そんな折、抜刀斎の名で起こる連続殺人。その抜刀斎を探す少女/薫は、頬に十字傷を持つ年齢不詳の流浪人/緋村剣心と出会うのだが…

 そういう話。
 大体は原作と一緒で、東京編と呼ばれる前半部分を混ぜ込んだ内容になっている。
 原作を読んでいなくとも大体のことは本編で説明がされるし、特に前知識が必要ということもない。むしろ、変に原作を意識するよりは、真っさらで見に行く方がいいかもしれない。

 個人的には、割と面白かったです。
 原作を意識するよりは云々と上述しましたが、漫画原作での邦画でここまで出来るのであれば、近年の中でも十分ではないだろうか。いや、他の作品が酷すぎるというのもありますが。
 特にアクション部分は非常に頑張っている。
 剣術アクションではあるが、時代劇のような重厚な殺陣ではなく、見栄えと映像的な気持ち良さを重視したチャンバラと言った感じ。原作通りの速さを追求した映像は中々見モノ。
 一対多の乱戦が多く、室内にしろ野外にしろ、場所ごとに異なる戦い方をしてくれるのも嬉しい。当然、サシの勝負にしろ、人物によってその魅せ方も変わるのだが。
 この辺りの表現は、原作を知っていると逆に良いかもしれない。
 如何にも漫画的な必殺技とも言えるものの数々が、実写で見れるというのは楽しい。その上、その再現度はかなり高い。既読者としても、これくらいやってくれたら満足なレベル。
 当然、原作未読の方にも、純粋なチャンバラとして楽しめるとは思う。
 話の方。
 ベースになっている話は原作にもあるが、登場人物など含めて東京編を混成したものになっていて、細部は原作と異なる。が、話として破綻している部分は特に無い。
 剣心の掲げる不殺の誓いを本筋にした、ある意味自らの過去ともいえる人斬り達との戦い、新しい時代に生まれる人の優しさだとか絆と言ったものを守る意思。
 やや詰め込み過ぎているような気もしたが、実にちゃんとるろ剣している内容。
 役者陣にもそれほど違和感は無かった。
 いや、違和感というのは少なからずあるのだが、作品の持つ雰囲気自体にはマッチしているので、特に気にならないと言った方がいいか。
 役者単体としてみると妙だが、映画としてみるとそんなんでもないというか。
 ビジュアル公開当初、剣心や薫はそれほどでもなかったんだが、左之助がどうしてもアレだなぁと思ってたのだけども、実際に動いてるの見るとそんなんでもなかった。
 衣装がちょっと漫画的過ぎて浮いてる、ってのは最後まで拭えきれなかったけどさ。

 そんなワケで、単純に娯楽映画として、漫画の実写版として結構面白かった。
 難点を上げるとすれば、上述したように若干詰め込み過ぎな印象を受けたこと。
 ニ時間以上の上映時間な上、それほど内容も複雑ではなく、話自体も進んでないのだが、何やら色々と要素が多過ぎて、どうにもまとまりきれてない感はあった。
 これでも原作を考えると随分内容を削ぎ落したと思うのだが…ううむ。
 他、やはり所々隠せない漫画的な表現が少々ツライ。
 ビジュアル面での違和感はまだ少ない方で、個人的には台詞回しや仕草などが厳しかった。リアルでやるとこんなにも変で冗長になってしまうのか、という感じで。
 剣心の口癖でもある「おろ?」等はトレーラーでも思ったがやはり厳しい、ただ制作側もそれを分かってくれているのか、ほんの再序盤でごく数回口から出るだけだった。
 でも、個人的に一番つらかったのは弥彦かしらね…台詞の浮きっぷりと、子役の演技力的な意味で。とは言え、これはある意味しょうがないことだが。
 あとは…
 牙突がビックリどっきり技になってて劇場で思わず吹き出してしまったくらいか。

 そういうワケで。
 思ってた以上にちゃんとるろうに剣心している映画でした。
 原作至上主義で、実写とかイメージと違うから認めない、と頑なに考えを曲げない人じゃないのであれば、怖いもの見たさで見に行くのもいいかもしれません。
 初見の人は、純粋なアクションものとして見れますし、役者目当てでもいいかも。
 こう、変に目立ったところや特筆するべきものは無いんですけども、純粋な娯楽作品という感じ。人情痛快チャンバラ活劇としても十分楽しめる。
 そんな映画でしたとさ。
 難点は話が若干窮屈に感じたこと、それから漫画的な部分が実写になったことで、悪い意味で目立ってしまっている箇所が少なからずあるということ。そんなところか。
 それ以外は満足、漫画原作の実写版としてはとても出来が良いと思います。
 ただ。
 俺は実写版のあしたのジョーとかヤマトとかも良いと言ってしまうくらいハードルの低い人間なので、見る人によってはやはり違和感は拭い切れないでしょうね。
 その辺は、見る人の作品へのスタンスやらにもよりますが、思い入れが強いと、流石に抵抗はあるかもしれません。俺も、それが皆無というワケではありませんでしたし。
 とにかく、個人的には割と良かった。
 でも、邦画の漫画原作の実写化の多さは、そろそろ止めて貰いたいもんだ。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

波多緒理樹

Author:波多緒理樹
アニメ見たりゲームやったり
同人描いたり酒飲んだりする
どこにでもいるような人間

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。