ラノベのら 5

 いい歳こいたオッサンが、今更ながらここ最近のラノベを適当に読む。
 そんな日常を、しばらく続けています。

 …そもそもこんなの書いてて需要あるのかどうか考えてたら、無いなという結論に達してしばらく放置していたのだけども、ラノベ自体はその後も冊数を順調に消化していった次第。
 なので、折角だからある程度読んだものが溜まった時に、まとめてつらつら書こうかと。
 いや、需要が無いのは分かっているんだが。



 アクセル・ワールド (1) 黒雪姫の帰還/川原礫

 著者はソードアートオンラインと同じ人、そういえばアニメもそろそろ始まってるんかな。
 原作はアニメ始まる前にちゃんと読んだ、SAOが結構面白かったので、こちらも期待していたワケなのだが、幸いなことにそれは見事に的中した。
 これはかなり面白い、少年の心をしっかり掴む。
 SAOと同様、舞台は近未来の現代で、主人公は仮想区間での戦闘に身を投じることになっていくのだが、その彼はコンプレックスの塊であり、卑屈で矮小な人間なのがたまらない。
 臆病な主人公が変わっていく、ような作品は数あるが、本作はそれどころではない。
 そして、読者が共感するか、嫌悪を抱くかはそれぞれだと思うのだが、そういう思春期にあるような、劣等感に身も心もも侵されているような主人公が、逆に親近感を覚えさせる。
 ラノベには綺麗事、御都合展開はお約束だし、それを否定するつもりは全く無いが。
 それを貫くためには、同様の痛みや汚いものも表現しないといけないと思っているので、そういう意味では、この主人公は確かに汚い精神の持ち主ではあるが、高潔で美しい。
 それでこそ、ラストに至るまでのカタルシスで震えるのだ。
 人間の心理描写、戦闘シーンなどゲーム的だが分かりやすい文章、設定やギミックなどSAOと類似箇所は多いのだけども、キャラクタの魅力で俺はコッチの方がSAOよりも好きだし面白い。
 これは是非続刊も読みたいトコロ。
 あと、アニメの方も見ないとな。



 僕の魔剣が、うるさい件について (2)/宮澤伊織

 魔剣の2巻も発売後即購入、即読破した。
 以前日記でも書いたけど、再びラノベを読み始めよう、と思った切欠をくれた作品であり、例え人気があろうがなかろうが、面白かろうがなかろうが、最後まで読み続ける覚悟。
 これは、俺にとってそういう作品。
 意思をもった剣や武器、その魔剣(美少女に擬人化する)をふとしたことで手に入れてしまった主人公が、魔剣をめぐる組織や魔剣使いとの戦いになし崩しに巻き込まれていく。
 という。
 このご時世に、こんな使い古された、真新しいものが一つもない設定で勝負するとこに痺れる。
 1巻では、魔剣を管理する組織、魔剣を使って悪巧みしてる組織の顔見せ、それから野良の魔剣使いとの戦闘、と舞台設定を説明するのがメインの、比較的地味な内容だった。
 2巻には仲間?になる新キャラ(美少女)やら、設定などが徐々に追加されてきているので、割りと華やかな感じ。戦闘描写も、読みにくいけど魔剣ごとの特性はちゃんと活かしてるし。
 登場キャラクタにしろ、表紙にしろ女性キャラが無駄に多く、所謂ハーレムものに見えがちだが。
 蓋を開ければ、女性キャラに媚を売ったような描写はほとんど無く、戦闘も割かしエグイシーンも多いので、実は真っ当な少年向けバトル要素ありの作品だと思っている。
 確かに目を引く新しい要素はないのだが、逆に安心して読める、とも言えるし。
 そういう普遍性を持った要素で、手堅く作った作品、とも言える。地味だが。
 惜しむらくは、やはり何と言ってもイラスト。
 魅力がない、とかそういう意味ではなく、純粋にこの作品には全く合ってない。
 学園ドタバタラブコメみたいな作品にはマッチするだろうけど、この作品、そういうドキドキなシチュエーションは皆無だし、女の子はみんな殺気立ってるし、というか殺すし。
 2巻の表紙だって、新キャラの女の子がパンモロしてるイラストなのだが。
 本編にそんなシーン無いから。
 腕もがれて絶叫するようなシーンはあるけど。
 と、いうような作品。面白い、とも思わないし、斬新でも無いのだけど、読んでて不快ではないし個人的には結構好きです。オススメ、でもないが、作者は応援したい。
 3巻も楽しみにしてる。



 竜と勇者と可愛げのない私 (1)/志村 一矢

 そこそこ巻数が出ているようだったので、試しに購入。
 最近では珍しい、純異世界ファンタジー作品。神と魔王の戦い、ドラゴン、宮廷魔術師など、今では懐かしいとも言えるような単語を目にして、ノスタルジックな気分に浸る。
 物語は、優秀だが平民上がりで実力を認めてもらえない宮廷魔術師の少女/アンジュが、勇者の血筋だがグータラで色ボケなレックスと共に、復活した魔王を倒しに行く。
 と、そういう話。
 王道、実に王道。故に、地味。
 しかも、この作品はアンジュの一人称で描かれている上、レックスのボケた発言や行動へのツッコミ、数々のファンタジー要素の説明、流れるような御都合的展開。
 個人的には凄い懐かしい気分にさせてくれるのだが、いくらなんでも、古過ぎる。
 分かりやすくこの作品の全てを説明すると、スレイヤーズが流行った後、大量に生まれた類似品の一つ。それを、こんな御時世に恥ずかしげもなく発表しちゃった、って感じ。
 これ、1巻は2010年に出てるんですよ。
 15年くらい発売するの遅いんじゃない?というくらい古い、骨董品レベルの内容。
 …だけど、それが悪い、とは思わない。
 むしろ、今の現代を舞台にした異能力バトルラノベに読み飽きた若いコ、もしくは、最近のはややこしくてもっと単純なのが読みたい、かつてライトだったオッサン達。
 そんな人には、むしろオススメ。
 俺のような世代の人間が、それこそスレイヤーズやらフォーチュンクエストやらをリアルタイムで読んでいた人達が、安心して読めるような内容になっている。
 というか、作者は多分ソレを狙ってる。
 じゃないと、こんな作品書かない。恥ずかしくて、書けない。
 個人的には、確かにそういう意味では凄く懐かしいし、ニヤニヤしてしまうような内容だったんだけど、特に続きを読みたいとは思わなかったかな。
 今読みたいのは、現代のラノベ、なので。

 …こんな感じで、3冊くらいづつ溜まったら書いていこうかと。
 今のとこと、読んだけど感想書いてないのは10冊くらいあるので、その内に。
 いやー、ラノベってホント良いものですね、多分。

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Author:波多緒理樹
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