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バグダット・カフェ/ブロークバック・マウンテン

 バグダット・カフェ
 監督/パーシー・アドロン

 そろそろ買っといて積んだままになってる映画のDVDが増えてきたので、ちまちま消費しようと見始めることにする。
 未見の作品ならレンタルという手もあるんだが、あまりレンタルってのが好きじゃない上に、そもそも近場に店が無いという有様。
 なので、ちょっと気になってる作品なら大体買ってしまう。
 …ほとんど中古でだけど。
 でも、見たいのってほとんど廃盤絶版で手に入り難いんだよなぁ…

 そういうことで、バグダット・カフェを見た。
 1987年の作品、何でも世界的にヒットして、当時のミニシアターブームの火付け役になったとか。有名な作品だが勿論見たことは無かった。
 ずっと気になってた作品の一つではあったんだけどね。

 ラスベガス郊外の砂漠にあるうらぶれたカフェ、そこに旅行中夫と喧嘩して別れたドイツ人女性ジャスミンが訪れたことにより、徐々に変化が起こっていく。
 というお話。
 一つのコミュニティの中に突然別の存在がやってきて、その存在が周りに影響を与えていき、人々や環境が変わっていく…なんてストーリーはよく聞く話だが、これもその一つ。
 なので、話の流れとしては特に目を引くものはなかった。
 謎も、伏線も、緻密な設定も、驚くような仕掛けも特に無い。
 そんな作品ではあったのだけど、作中の雰囲気は最高だった。
 言ってしまえばありきたりな内容なので(当時としてそうだったかは知らんが)、そこを割りきって優しい人達のファンタジーに徹したのがとても良い。
 変な話なのだが、登場する人物達に人間味は感じ無かったのね。
 こう、何気なく変化していく日常の中に、ガジェットとして人物像が与えられた、って感じだった。けどそれがどこか寓話的で、心地良い。
 ところどころクスリと笑えて、陰鬱なこともなく晴れやかな気分になる。
 気持ちの良い映画だ…
 個人的には傑作というまででも無いと思うのだが、それでも心にじんわりと染み渡る作品なのは間違いは無かった。話自体は単純なのにね。

 他。
 主題歌がイイ曲、これも凄い有名な曲らしいが初めて聞いた。
 ある意味映画そのものよりも有名みたいだ…それもどうかと思うが。
 というかBGM自体が良かったな、こういった雰囲気作りはホント最高だ。色合いやロケーションとか、画面から感じ取れる場の空気感なんかも含めて。
 時間も100分弱と短めなのも良い。
 頭を使って見るような作品じゃないので、適当に流すだけでも映えそう。
 うむ、満足。
 心残りというか後悔と言えば、自分が買ったのはDVD版なのだが。
 監督自ら全てのカットの構図と色合いを調整し直した、ディレクターズカット版のBDがあることを今更知った。どうせならBD版買えば良かったかも…



 ブロークバック・マウンテン
 監督/アン・リー

 …も見る。
 これも気になってて安売りされてたDVDを購入したはいいものの、そのまま積んであったままになっていたものだ。何て言うか、買うと安心しちゃうのかね、俺。
 ヴィネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したり、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞でも多数の賞に輝いたりと名作として知られる。そりゃ気になるもんさね。

 1963年、イニスとジャックは羊放牧の職を得て一夏を共に過ごすことになる。
 大自然の前で触れ合い、助けあう内に二人の中に友情が生まれていくが、それがふとしたことで男同士の許されざる関係へと発展していく…
 というお話。
 言ってしまえば同性愛もの、それも封建的な時代のアメリカが舞台。
 今ではそれなりに認められている同性愛ではあるものの、そりゃぁ時代によっては酷い汚れたものとして扱われたのも事実。それをテーマにした作品も沢山ある。
 この手の作品には、美しい男達と、決して叶わぬ張り裂けそうな想い、というイメージがある。と言っても、俺が見たことあるのはせいぜいモーリスとアナザーカントリーくらいだが。
 そんなワケで、元々同性愛をテーマにした作品は好きなのだ。
 特に男同士のな、これは単純に俺が男だからだろうけど。

 お互いの想いを確信しながらも、心を隠して普通の生活を営んでいく二人の、20年にも及ぶ純愛ドラマ。
 という評判を聞いて、期待してたのだけど。
 個人的には、あんま共感出来んかったなぁ。
 何よりも、主人公でもあるイニスに男として全く感情移入が出来なかった、ということがある。彼の行動は、少なくとも客観的に見て賛同出来るものではない。
 自分の想いの隠し、妻や子供と平和な家庭を築く傍ら、ジャックとの逢瀬を人知れず重ねていく…というのは勿論良いのだけども。
 その、自分の感情を全く隠さない、のがもう駄目。
 ジャックと会うとなれば、家族を前にしてソワソワしたり、自分の家の眼前でリスクを考えずジャックと熱い口づけを交わしたり、自分のことしか見えてない。
 こういった行為が、二人の想いの強さや、やり切れなさを表現している、という評価も勿論出来るのだろうけれども。
 どうせなら、もっと痛みを感じて欲しかった。
 家族の前では、完璧な夫であり、完璧な父であって欲しかったな、二人には。
 二人の愛を承知の上で、やはり妻も子どもも愛している。そして家族を騙し続けている自分に、ひたすら痛みを感じ続けて欲しかったのだが…
 イニスにはそれが出来なかった。
 彼は幼少期に同性愛の男が無残に殺されている姿を見て、それを自分と重ねてしまいトラウマになっているということが語られるのだが。
 家族を騙すことも出来ず、ジャックと一緒になることも出来ず。
 彼の中途半端な行動が、どうにも受け入れられなかった。
 そこのもどかしさや、葛藤がキモなんだ!と言われればそうなんだけど。
 自分が同性愛者だということを妻に指摘されて、妻に拳を振り上げるシーンを見て、コイツはただのグズ人間じゃないか、と萎えてしまった。
 奥さん可哀想だね。
 これで、ちゃんと家族も愛しているって描写もあればよかったのに。
 多分、イニスは最初からゲイだったんだろう。だから、家族というのがただの体裁でしかなかった、娘に心を開いたのも最後だけだし。
 そんでもって、嘘を貫くことも、トラウマを振り払うことも出来ず、ただひたすら自分を傷つけていったらあのラストですよ。
 二枚のシャツに込められた想い、は理解出来るし、なるほどと思うが。
 何か、全体的に釈然としない。
 ギャグ漫画みたいだなぁ、と。純愛だとは思うが、納得は出来ない。
 とにもかくにも、これは主人公であるイニスに共感出来るか出来ないか、で評価がバッサリ別れちゃうと思う。少なくとも、俺は出来なかった。
 世間的にも、そしてゲイの方々にも評価の高い作品らしいが。
 …そうかなぁ?って感じ。
 正直、期待が外れたかな、とは思った。

 とは言え。
 映像はとても綺麗です、大自然の前では人間なんてちっぽけなものだ。
 あと、BGMも良い。優しく穏やかに流れる音楽は、シーンを静かに盛り上げる。
 脚本も破綻が無くまとまりがあって、盛り上がりどころもある。原作が存在する作品だが、確かにとても丁寧に作られている作品なのは分かる。
 ホント、主人公に対してどう思うか、だね、分かれ目は。
 むしろ、この作品は女性向けなんじゃないかなぁ。
 イニスの言動に、あまり男、を感じ無かった所為もあるんだろうけど。
 とにかく。
 悪くはない作品なんですけども、同性愛、ゲイを扱った作品としては個人的にあんま合わなかった。でも、良い作品だし好きな人は好きなんだろうな。
 と、単純に思う。
 あと、これ吹き替えが豪華なんですよ、次見る時は吹き替えにしよう。
 次があるか分からんけども。

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波多緒理樹

Author:波多緒理樹
アニメ見たりゲームやったり
同人描いたり酒飲んだりする
どこにでもいるような人間

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