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とある飛空士への追憶

 とある飛空士への追憶
 監督/宍戸淳

 見てきた、映画の日だったので。
 犬村小六の原作をマッドハウスが映画化、ちなみに原作は未読。
 外に出る用事もあったし、何か見るものないかな、と思ったら丁度1日が公開日という好条件。
 どんな作品なのか全く知らないのだが、有名な作品らしいので期待しておく。

 二つの大国による戦争が続く中、傭兵である飛空士/狩野シャルルに極秘任務が下される。
 次期皇妃/ファナを、婚約者カルロ王子の元へ、敵中を突破し単機で護送するという危険な内容。
 迫り来る危機が続く最中、二人の心は次第にひかれ合ってゆく。

 といった感じ。
 お話の大筋を見る限りでは、かなり面白そう。
 単機による敵中突破はロマンだよね、その上状況がとてもヒロイック。
 主人公であるシャルルは母親が敵国の女性であり、貧民街で育ち、差別され、自由な空に憧れ飛空士になったという設定。生い立ちもあり、空虚な言動が目立つのも良い。
 ヒロインのファナは…物凄い分かりやすい、所謂小国の傀儡の姫。
 王道ですね。

 とは言え、素直な感想は、実に普通なアニメだった、という感じ。
 んー、何か勿体無いなー、と思う。
 アニメーション、映像のクオリティそのものもそれほど高いわけではなく、最近流行りのちょっと安価な劇場版という印象。悪くはないけども、良いわけでもない。
 CGによる空戦シーンは結構良かった、男の子だからね、ここは燃えるトコロ。
 欲を言えば、もうちょっと空間を意識させるようなレイアウトにして欲しかったとは思う。個人的に好きな空戦アニメは紅の豚とオネアミスかな、王立はちょっと違うけど。
 声優面、主役二人は本業ではないのでちょっと不安ではあったけど。
 シャルルの神木隆之介は、それほど違和感が無かった。でも叫びのシーンは少し辛いかもだ。
 ただ、ファナ役の竹富聖花の棒っぷりが酷い、慣れたのか後半はかなりマシになってたが。
 この点は、ギリギリ及第点というところか。

 と、多分全体的な出来は悪く無いと思うのだが。
 脚本が悪い…というより、よく分からなかった、といった方が正しいか。
 話の流れも良いし、身分も立場も考え方も違う二人の掛け合いは微笑ましいし、そんな中で生まれる絆とか信頼と言ったものや、心の成長も実に分かりやすいんだけども…
 いやね、本当。
 何で二人がお互いのことを、恋愛感情込みで想ってることになってるのか。
 それが全く分からなかった、あまりにも突然過ぎて。
 中盤までは楽しんで見てたのだが、イキナリ身分違いの恋、みたいな展開になってて物凄く萎えてしまった。ちゃんとした描写があればいいんだけど、経緯が弱すぎて違和感しか。
 そこからは、どうにも全体的な安っぽさが抜けきれなくて。
 ラストシーンへ至る流れには、むしろ笑ってしまった。
 恋話にするにしても、もっとシャルルにしろファナにしろ、お互いの心情を表現出来るようなシーンを入れないと機能しないと思う。個人的にだけど、説得力が無いんだよなぁ。
 まるでストックホルム症候群のようだった。
 むしろ、原作はどうかは分からないけど、尺がないなら恋話を完全にオミットするとか。
 純粋に立場の違う人間同士の、考え方や生き様を間近で体験することにより、お互いの成長話にのみスポットを当てた方がまとまりが良かったと思うんだよな。

 そんな感じ。
 良くも悪くも普通の、無難な劇場用アニメといったところ。
 原作モノなので、違いや出来については何も言えないのだが、酷評するほどのものではない。
 上述したように、気に入らなかったのは脚本の一部だけだし。
 全体的に心理描写が甘い、ってのはあったと思うんだよなー特にファナの方。
 やっぱ勿体無いな。
 設定やコンセプトは、寓話的で面白いのに。
 しかしこうなると原作が気になるところだが…ここは、あえて読まない方が良さそうだな。

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波多緒理樹

Author:波多緒理樹
アニメ見たりゲームやったり
同人描いたり酒飲んだりする
どこにでもいるような人間

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