北陸へ

 先週末はちょっと旅行してきた。
 向かうは長野富山。
 上高地と、立山黒部アルペンルートが、その主な目的地になる。

 初日、新宿発の特急あずさで松本へ。
 特急とか新幹線とか、普段あまり使わないから乗るとなると年甲斐もなくワクワクするな。

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 車内で駅弁を食す。
 駅弁は冷静に考えると割高なのだが、こういうのは雰囲気と気分的なものが重要。
 水を指すようなことはしたくないもんだ。

 松本で降車し、上高地へ。
 日本アルプスの膝下にある平野、と言ってしまえばそれだけの場所ではあるのだが。
 その高い標高による豊かな自然と、穂高連峰を臨む景観はステキだ。

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 森林地帯に広がる大正池、ちょっと水位が低い感じかしら。

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 大正池に生息するカルガモ(マガモ?)は人慣れしているようで、全然警戒しない。
 国立公園内なので、生物が保護されている証拠でもある。
 野生のニホンザルもそこら辺をうろうろしており、野生の動物公園状態である。
 で。
 大正池から梓川沿いに北上し、ウェストン碑やら河童橋などを見て回る。
 週末だし季節も季節なので、観光客は多く、中々賑わっている感じだった。
 普通の軽装である観光客に紛れて、ガチガチの装備に身を包んだ登山客も多い。自分らは河童橋の手前で折り返したが、その奥にある穂高岳やら槍ヶ岳を目指すんだろう。羨ましい。
 今度は普通に山登りに来たいな。
 穂高ちゃん制覇したい。

 二日目、目指すは立山黒部。
 扇沢駅から黒部ダムまで、トロリーバスを使い移動。
 トロリーバスは、平たく言うと電気で動くバスのこと。何分自然が多い地域なので、その自然保護のためにも、環境に優しいトロリーが採用されたというワケだ。

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 長いトンネルを抜け、黒部ダムに到着。

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 黒部ダムでけぇ。
 流石、今もなお日本一を誇る高さはえらい迫力。デカ過ぎて非現実的ですらある。
 …確かに、こんなもの作ろうとしたら、大量の人員と、尊い犠牲が必要だったのかもしれんな。
 この辺は秘境過ぎる。

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 黒部ちゃんの豪快な放尿。
 水をそのまま放出すると、その高さや量などから一帯の自然を痛めてしまうということで、この黒部ダムの放水は、一度霧状にして放出しているのだそうだ。
 ファンタスティックである。

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 黒部ダムの中心にくると、風に煽られて霧状の水が飛沫になり気持ちがいい。
 10月にも関わらず、気候がよく暑いくらいだったので、これはありがたい…
 で、丁度よく虹がかかる。
 谷間の虹とは気が利いてるじゃないか、こういうご都合は嫌いじゃない。

 黒部ダムのアーチを大きく周り、黒部湖駅からケーブルカーで黒部平へ。
 ちょっとずつ標高が上がっていくので、慣れてないと高山病になることもあるらしい。
 ガキの頃から山登っているせいなのか、あんま気にはならなかったが。

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 黒部平からロープウェイで大観峰へ。
 この辺になると、やや季節としては早いのだが、大分紅葉めいてくる。
 もうちょっと遅かったのなら、もっと赤々として綺麗だったんだろうな。

 そして大観峰からさらにトロリーバスを利用し、室堂へ。
 立山黒部アルペンルートの最高所、観光によし、登山の入り口にもよしということで、やはり賑わっていた。ここまで来ると大自然の真ん中過ぎて、山岳信仰も已む無しという感じだ。

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 山々を見渡すと、人間とはなんてちっぽけな存在なのだろうかと思わずにはいられない。
 …とまでは言わないが、やはり神々しいものを感じるのは確かか。
 この辺一帯のことを立山と言い、厳密には立山、という山は存在しない。
 さらにこの奥には、この御時世でも思い出したように死者を出す、飛騨山脈の女番長/剱岳がある。一度は足を運んでみたいが、体力戻さないと無理臭いので、今は思うだけにしておく。

 今回は登山ではなく観光が目的なので、室堂付近を散策。
 絶えずガスを噴出し続ける地獄谷とか、血の池地獄やら、日本最古の山小屋やら。ただの山奥の観光地だが、割りと普通に見るところが多いので結構楽しめる。
 珍しい高山植物など、景観も美しい。
 それから、ここ一帯にしか生息していない雷鳥もいる。
 雷鳥は個体数が少ないため、正直見れたらラッキー程度の遭遇確率というレアな特別天然記念物。当然のごとく見かけることは無かった…あんま天気がいいと現れない、とも聞く。
 雷鳥のカラアゲが食いたい。

 ひと通り回った後は、今度は下山していく。
 黒部側から入り、今度は立山側へ下る。バスやらケーブルカーを使い徐々に下っていくのだが、段々と植物の傾向が変化していくのが面白い。
 この辺は噴火も多く、さらに冬は豪雪になるので、地形にしろ植物にしろ、その変化に合わせたものになっているんだろう。
 少し場所がズレただけでも、かなり自然体系が異なっている気がする。
 立山に着いた後は、宿に向かい温泉入ってゆっくりする。
 …何かもうトシだな。

 三日目、立山から宇奈月へ。
 ここには、黒部渓谷を開拓した際に使用した、資材を運搬するための鉄道を走るトロッコ列車が運行している。これに乗り黒部川沿いをクルージングというワケだ。

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 トロッコ列車の車内から。
 外装は撮るの忘れてたが、見ての通り窓がない。
 ゆっくり走ってくれるのでそこまで危険ではなく(一応窓もある車両もある)、開放的な黒部渓谷の景色をダイレクトで楽しむことが出来る。
 車両にはまるで遊園地のアトラクションのような玩具っぽさがあるんだが、そのくせ自然のものを肌で感じ取れるリアルさのアンバランスさが良い。
 …もっと写真撮ってくればよかったな。

 宇奈月を出て、目的地の鐘釣へ。
 山間にある小さい駅だが、ここには天然の温泉を使った足湯がある。

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 河原沿いには小さな源泉が湧き出ていて、それを掘り起こして場所を作る。
 結構熱い、が、これは面白い。
 目の前に流れる黒部川は、聞くところによると毎秒数トンの水が流れる勢いなので、危険だから近づかないでとのこと。おお、恐ろしい恐ろしい。
 こんな川が流れる秘境を開発するために、この鉄道は出来たのだが…
 黒部の太陽よろしく、自然を人が開拓するのは大変なのね。

 宇奈月に戻り、その辺ブラブラした後は帰路に付く。
 北陸自動車道を通り、そのまま新潟/長岡へ。で、新幹線で都内に戻る。
 …うーん、良い旅だった。
 こういうね、普通に観光地を巡る旅行は、年一くらいでしたいもんだな。
 今回はツアーを利用したんだけど、自分で色々と準備する手間もないのがいいや。勿論、自分でアレコレ用意するような楽しみもあるのだけれども。

 たまにはこういうのも良いだろう、多分。
 …俺は特にインドア派というワケでもないのですよ、うん。

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No title

>山々を見渡すと、人間とはなんてちっぽけな存在なのだろうかと思わずにはいられない。
>…とまでは言わないが、やはり神々しいものを感じるのは確かか。
NHK総合の深夜にたまに放送している「北アルプス空中散歩」を見て同じような感想を抱きました。
それにしてもダム、紅葉、山、青空と綺麗な風景写真ですね。この記事を読んで私も久しぶりに旅に行きたくなりました。

Re: No title

 日本の四季の中で、一番表情が豊かな場所が山岳だと個人的には思っとります。同じ場所でも、行く時期によって楽しみ方が違うところが良いですね。
 旅には定期的に出たくなります、今度は…西の方に行ってみたいですね。
プロフィール

波多緒理樹

Author:波多緒理樹
アニメ見たりゲームやったり
同人描いたり酒飲んだりする
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